開講!アローバース入門!Part3
男にとって決断を鈍らせることは犯罪も同然だ。現金を一律給付するにせよ、緊急事態宣言を延長するにせよ、決定を断言する勇ましさはどんな状況であれ称賛すべき行為である。しかし及び腰になる気持ちは分らんでもない。よって語頭に「とりあえず~」とつけてやり過ごしがちになる。(まぁ現政権に称賛するべき政策は何一つないが)
軽く世相を切ったところで、なんのためにブログを書くのか改めて宣言させて頂きたいと思います。
観た映画、読んだコミック、買ったおもちゃ、訪れたスポット、聞いたヨタ話は備忘録としてレビュー記事をあげる。しかし放送中のドラマはどうすべきか。最新話放送後に感想をあげ、最新情報を逐一投稿する…それはTwitter向きではなかろうか。そこで当ブログはとりあえず放送中のドラマについては1クールごとにまとめて紹介することにします。またメインコンテンツ(にしようと思っている)アローバース特集についても、各シーズンの振り返りを1クールごと(だいたい8~10話ずつ)で紹介していきます。
そうすることでその時点で明かされている物語のキーポイント、伏線などのネタバレを徐々に、小出しにしていけると思うので。
新型コロナウイルスが終息するころには全作網羅できるでしょう。
さて、そんな3回目となる今回からちゃんとした振り返りを始めます。
遡ること2012年、それまで10年続いたドラマ『ヤングスーパーマン』が終了してから一年、CWテレビジョンネットワークにてDCコミックのキャラクターグリーンアローを原作にしたテレビドラマがスタートし、アニメ、コミックとメディアミックスをしながらシリーズを拡大。8シーズン続いた2020年に終了した。
『アロー』は三つのフェイズに分けることができ、
- ファーストシーズン~サードシーズン
- フォースシーズン~シックスシーズン
- セブンシーズン~ファイナルシーズン
ARROW 1stSeason 1/3
第1話
オリバークイーン(1985年生まれ)はクイーン産業の御曹司だ。
2007年、父親ロバートとともにクイーンズガンビット号で船旅へ。それは彼女ローレルの妹サラとの浮気旅行でもあった。天罰は当たるべくして当たったのか船は難波した。救出ボートにたどり着いたのはオリバー、ロバートとその助手の3人。
「私は善良な人間でなかった。私が汚した街を救ってくれ。生き延びろ!」とだけ言い残し助手を射殺、自らも命を絶った。
ボートは孤島リアンユーにたどり着く。死体の始末に困るオリバー。遺留品の中に手帳を見つける。それは街を汚した悪人のリストであった。
5年後、沖を通り過ぎた漁船に救難信号を送る。島から脱出、スターリングシティへ戻り世直しを開始した。彼女のローレル・ランスは弁護士に、その父親のクエンティン・ランス警部からは娘を殺した男として恨みを買う。
第1話 治安の悪い街スターリングシティへ戻り家族(母モイラ、義父ウォルター、妹テア)親友トミー・マーリンと再会。ボディガードとしてジョン・ディグルがクイーン家に雇われる…という説明は面倒なのでパイロットエピソード時点の相関図を張っておきます。
第2話 船の難波は何者かに仕組まれていたことが発覚。母モイラも関与しているとか。
チャイナ・ホワイト(チェンナウェイ)登場
中国の犯罪組織トライアドからの刺客、忘れたころに再登場するのが特徴。
コミックにて、目の前で親が殺されたショックで髪が白くなったことが明かされた。髪が白い中国人だからという安直なネーミングにPC警察も黙っちゃいない。
放送局の都合上、血しぶきなどの一部表現が映像だと規制されてしまうのが難点。
第3話デッドショット(フロイド・ロートン)登場
殺したターゲットの名前を体に彫る趣味があり、ディグルとなんらかの因縁があるようだ。
オリバーは自警活動の隠れ蓑にすべくバーの経営を始める。テキーラ最高!
ビッグベリーバーガー登場(ディグルの義理の妹カーリーの勤務地)
クイーン産業IT部門のフェリシティ・スモークと出会う。(ファイナルシーズンで重要になるシーン)
重体のディグルを救うため、オリバーは正体を明かす。
D「島で頭がイカれたのか」
O「俺は(使命を)見つけたんだよ」
D「アーチェリースクールをか!」怪我を負いながらも冗談のセンスは健在
第5話 オリバーが街に戻ったタイミングとヴィジランテが活動し始めた時期が被っているので当然容疑がかかりランス警部に逮捕される。噓発見器を切り抜けるオリバー(ちなみに発明者はワンダーウーマンの原作者というトリビアは良く知られている)
法廷にてその危機を救ったのは元カノのローレルだった。
一方義父ウォルターはモイラがとある計画に関与していることを知る。完全に蚊帳の外のウォルター。実はモイラは大破したガンビット号を回収していた。
オリバーのアリバイ工作に協力するディグル、彼の協力はここから始まる。
物語は5年前の出来事も同時に描く。孤島リアンユーにて。父親を埋葬した後、エドワードファイヤーズ率いるテロリスト集団に遭遇。彼の目的はフェリス航空旅客機爆破、そしてチャイナホワイトの暗殺であった。彼に協力する工作員ビリーウィンターグリーン(デスストローク)に拷問を受けるオリバー、
それを救ったのが最初の師匠となるヤオフェイだ。
第6話 ヴィジランテからヒーローへ
連続ドラマなので回を追うごとに謎が明かされていく構成でありながら、1話完結型のエピソードもいくつか存在する。それまで父の残したリストの人物に制裁を与えていったが、ほとんど強引なディグルの提案により億万長者の息子として、貧困から街を救う責務を果たし始める。ノブレス・オブリージュというやつですな。(聞きかじった言葉)
第7話 ヘレナ・ヴァーティネリ(ハントレス)登場
DCコミックでは名の知れたキャラクター。映画『Birds of Prey』ではメアリーエリザベスウィンステッドが演じ、2002~03年のドラマ『ゴッサム・シティ・エンジェル』ではバットマンとキャットウーマンの娘ヘレナ・カイルとして登場していた。同キャラクター。ハントレスという名前はその後別の形で登場する(『レジェンドオブトゥモロー2ndSeason』)
実の父親に婚約者を殺されたことから、父親とその組織への復讐を誓うヘレナ。こうしてみていると、金持ちは全員悪人だということが良くわかる。許すまじ上級国民!
互いの中に互いを見出すことが恋愛だと聞きかじった。要はオリバーとヘレナがそれで、急接近。復讐の鬼となったライダーマンヘレナを救うべく弓の技術を教え、自警団の手解きをした。
第8話
今になって振り返るとつくづくもったいないキャラクターだったと思う。
仮にチームアローに入らなかったとしても街を救う第三勢力(その後登場するヴィジランテのような立ち位置)として活躍するポテンシャルはあっただろうに…。この7・8話は前後編になっており、ローレルとオリバーとの三角関係がもたらすしょうもない痴情のもつれから行方をくらます。
またウォルターの直属の部下として妻モイラの動向を探るフェリシティ。ウォルターがモイラの部屋で発見したという手帳を解析すると、そこにはロバートが記した悪人のリストがあった。
第9話 メインヴィラン(ダークアーチャー)登場
オリバーの他にフードをかぶり弓矢でもってリストの悪人を処刑する愉快犯が現れる。
愉快犯はアローを挑発するようにリストの処刑を続ける。地元じゃ負け知らずのオリバーはアローとして愉快犯討伐に向かう。
まんまとボコボコにされるアロー、命からがら戦闘離脱
「ディグル…助けてくれ…」このシーンは『バットマンビギンズ』でスケアクロウに薬を盛られ体に火をつけられてパニクったバットマンを連想した。
真相に近づき過ぎたウォルターはロバート殺しの黒幕によって誘拐される。
黒幕はダークアーチャーとして自ら粛清の手を下す。息子のトミーもその親友オリバーも知る由はなかった。
また、この回には興味深いやりとりがある。クイーン邸でのクリスマスディナーの席にて
「最近フードの男が自警団活動を行っているがオリバーはどう思う。」
オリバー「彼にはもう少しカッコいい名前を付けるべきだ」
トミーの父親マルコム「グリーンアローはどうかね?」
オリバー「Lame(ダサい)」
これは3年後とんでもないブーメランになるのであった。
とりあえずクリスマスまでのエピソードを振り返りました。一応見返しながら記事を書いているんですけど、懐かしくなってつい筆が止まっちゃいますね。
次回はOTA(オリジナル・チームアロー)結成についてこちょこちょ書こうと思います。
Greg! move your head!