開講!アローバース入門!Part 2
俺の名はアローバースと心中する男
孤島で地獄の一年を過ごし、戻ってきた理由はただ一つ、アローバースを救うこと
その為にはTwitterだけではなく、不特定多数のインターネット利用者に向けた購読しがいのあるアローバースにまつわるコンテンツを作る必要がある。。。
というわけでこのブログを放置していた間、ひたすらアローバースをはじめとした色々なモノをインプットしておりました。そして番組は終わってしまいました(ちゃんと大号泣しました)
今度はアウトプットする番じゃいということで、なるべく分かり易く、内容に沿った記事を投稿していきたいと思います。
で・す・が、再開初日の今日はウォーミングアップとして雑感(オレとアローバース、連続ドラマとの向き合い方)について無駄な話を垂らしたいと思う!
オレとアローバース
物心ついた頃からアメコミ映像作品はそこにあった。サムライミの『スパイダーマン』90年代のアニメシリーズもろもろ(X‐MEN、アメイジングスパイダーマンなど)
小学生の頃はマーヴェル派だった。まだ子供だったこともあり、DCのダークナイト三部作は(漫画らしい目立ったアクションが少ないせいか)正直ピンと来ていなかった。(今もピンとはきていないが)
ご存じの通り08年公開の『ダークナイト』はその後のDCコミックス映像化作品における一つの指標になった。
その影響をもろに受けたゲームが『バットマン アーカムシリーズ』
ドラマが『アロー』と『ゴッサム』だ。
共通する作風はズバリ暗い 重い
シリアスで政治色が強く、テーマが奥深い。漫画映画でありながら大人の鑑賞にも耐えうるといった印象を与えた。。。とされるこういった要素は00年代以降ノーラン節と揶揄されてきた。(ダークナイト三部作の監督であるクリストファー・ノーランの美意識、特徴に由来する)
当のノーランを除くクリエイター達も10年代初頭はこういった美意識をコミック実写化におけるひとつのロジックとして共有していただろう。これは物語のリアリティラインを写実側に引き寄せた安牌でもある。(ここの舵取りをミスったのが『グリーンランタン』だ)
『アロー』もファーストシーズンにおいては先述したロジックに従った慎重なサスペンスアクションドラマだった。先の実写化の手法の一つでもある、荒唐無稽なキャラクター、ガジェットを”リアリティを保障するため”改変するリアル化が随所に仕込まれた。
原作のグリーンアローをよりシンプルにアローと、劇中ではフードの男と呼称。ヒーロースーツも愚直な原作再現でなく、スタイリッシュかつギミックの抑えた質素なものに。
ファーストシーズンは映画『ダークナイト ライジング』鑑賞から約一年経ってから日本へ上陸した。当初はダークナイトが連続ドラマ化したことで、箱庭的犯罪都市を舞台にした幅広いクライムサスペンスが楽しめると思った。また日本の特撮ヒーローにも触れて育ってきた者としては、石ノ森章太郎味のロンリーヒーローがツボにハマった。
極めてバットマンに似た設定でありながらバットマンではないというこのアイデンティティの揺らぎはSeason5あたりまで番組を苦しめるが、パイロットエピソードで惹きつけられたのは、バットマンにはない部分だ。
5年遭難した億万長者が地元に戻って世直しをする。普段は道楽に興じるバカセレブを演じ、夜は犯罪と戦う。ここまでは同じだが、その男には家族が残されている。そして妹との浮気がバレた彼女とその父親に恨まれている。。
痴情のもつれと金持ち一家の騒動、そして街をうごめく陰謀が錯綜する。。。
ここのサスペンス要素のひきに興味を煽られた。
そして腑抜けで弱弱しい5年前の主人公の姿と殺人も躊躇しない現在の姿が同時進行で描かれる構成も上手く、面白かった。
メインヴィランとの決着も次シーズンへの期待が高まるアンハッピーエンドで幕を閉じ、ズルズルと沼にハマっていった。
連続ドラマとの向き合い方
以降多少優先順位はあれどアローバースはできる限りリアルタイムで追いかけている。
何年も見続けているため当然キャラクターへの愛着。演者・製作陣たちの実人生にも興味関心が湧いている。みんな大好きでかけがえのない仲間だ。
しかしSNSの発達した現在においてリアタイでの視聴はネットとの連動が不可欠だ。
現地に赴けずとも毎年恒例のサンディエゴコミコンの新シーズンパネルは欠かさずチェックし、ファンアカウントにリークされた情報に一喜一憂したりする。そんなファンコミュニティの動向を伺いつつのリアタイにおいて無視できない一大勢力が存在する。
それがSHIPPERだ。ご存じの通り、恋愛関係、またはそれに類する2人の登場人物の関係性を応援する人たちのことだ。カップルにはそれぞれ互いの名前を合成したカップルネームが付けられる。
例えばアローバース第二弾『THE FLASH』の主人公バリー・アレンとその幼馴染アイリス・ウェストのカップルネームは#westallenとある。一応作中内では友達以上の関係に発展しないケイトリン・スノーとバリーとのカップルネームは#snowbarryとつけられている。
筆者はこういった作品に対する二次創作的な楽しみ方に一家言持っているわけではないが、あまりの勢力ぶりに実際に作品に影響を及ぼしかねないという危機感は持っている。
別の作品におけるこの件の問題性は絶大で、
『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』のクライマックス
(ネタバレ注意)
ベンソロ、フォースを用いてレイを蘇生。目を覚ますレイ、見つめあう二人、はにかむベン、そしてキス
なんでやねん!!!!!!!!!!!!!!
脈絡のない唐突なキスシーンに関西だけでなく遠い異国の石油王でさえ、知りもしない日本語の方言で突っ込んでしまったこと間違いなしの迷シーンだ。
確かに前作からフォースによる心の通信はされていた。それを心が繋がる=恋愛の抽象表現だと言い張れなくもない。が、作劇上蛇足でしかないそのキスをあえて付け加えたのは一部のファン#reylo shipperに製作側が迎合したからとしか思えない。
要はファンを楽しませるギミックとしてネット上の反応、批評を作品内に取り入れる手法が行き過ぎた結果の一つが公式の同人化ということだ。作品がファンサービスの塊になることの賛否はここでは言及しきれない。『アベンジャーズ エンドゲーム』が伏線回収、イースターエッグてんこ盛りの超大作としてヒットしたことも記憶に新しい。
話をアローバースに戻すと、伏線回収は全シリーズを見続けたファンに達成感を与え、
イースターエッグはコミックファンにその後の展開、裏設定を予想させる装置になる。
ただSHIPPERへの気遣いはどうだろうか。昼メロドラマ(ソープオペラ)手法の場合、先の展開は視聴者の反応に左右されることもある。がある程度のガイドラインに沿って物語が進行する場合、登場人物間の関係性へ配慮は障壁でしかない。。。とここまで書いておいてアレだがレギュラー出演者を長期拘束するドラマシリーズ最大の障壁は、演者の個人的な事情もろもろだ。(それについてはアローシーズン3回で解説する)
となんとか「shipperが気になる。。」と書いたのは、やっぱり出演者がインタビューなどの席で非常に気を遣っていて気の毒になったからだ。特に先述したフラッシュがそうで、ケイトリン役のDanielle Panabakerはバリーとアイリスの話をほとんどしない。反対にアイリス役のCadice pattonはストーリーについて、ウェスト家について、チームについて頻繁に話をする。インタビューや撮影の合間においてもダブルヒロインが2ショットで収まることは、一切ない。(全ての映像を確認したわけではないのでもしかしたら二千枚に一枚はあるかもしれない)あれっ、、、えっ、、、もしかしてこの二人って実は仲w… (Part 3へ続く)
Greg! move your head!